高槻一朗の映画の話

映画について考える

本陣殺人事件(ATG) 横溝ブームの始まり

角川映画東宝と組んでその第一作目を世に出したのが「犬神家の一族」。

だが、それより前に横溝作品の映像化で成功したのが、アートシアターギルドが制作した「本陣殺人事件」だ。

金田一耕介は中尾彬

 原作は戦後間もない設定だが、製作費の関係で現代に書き換えたらしい。

撮影も京都で行ったらしく、回想シーンで四条河原町らしく場所が出てくる。

この撮影当時は、京阪電車が地上を走っていたが、背景に走る電車の影が映り込んでいる。自分にとっては懐かしい光景だった。

音楽監督大林宣彦が行っているが、聞いてみるとなるほど大林監督の映画を彷彿とさせる効果音などが出てくる。

ATGとしては初の興行収入1億円を超えた作品らしい。

この翌年に公開される市川崑の「犬神家の一族」よりも前に横溝ブームは始まっていたのだ。

ジャンル:サスペンス・ミステリー
製作国:日本  製作年:1975 公開年月日:1975/9/27 
上映時間 :106分
製作会社 :たかばやしよういちプロ=映像京都=日本ATG

配給 :ATG 

スタッフ
監督 高林陽一   脚本 高林陽一  原作 横溝正史  
企画 葛井欣士郎  製作 高林輝雄、西岡善信
撮影 森田富士郎  音楽 大林宣彦 

キャスト
田村高廣高沢順子、東野孝彦、常田富士男
村松英子中尾彬 

解説
横溝正史の同名推理小説の映画化で、地方の由緒正しい旧家で行った“密室殺人”を描いた推理映画。脚本・監督は「餓鬼草紙」の高林陽一、撮影は「子連れ狼 冥府魔道」の森田富士郎がそれぞれ担当。

以上(KINENOTEより抜粋)